2010年12月 4日 (土)

排水時の不具合を修理

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 このブログ記事は作って以降も、チャレンジしてくださった方々が沢山コメント書き込みをくださいました。とても感激しています。その中には様々なケーススタディも盛り込まれています。

 また、それに対してお返事などを書き込みながら、その後私が考え付いたコツやアイディアなども書いてありまして、もしよかったら、分解修理を始められる前に、コメントも一通り読んでみていただけると、よりスムーズに修理が出来るかもしれません。

 よろしくお願いします。H26.1.19

 我が家で活躍していたNational食器洗浄機NP-CM1がしばしば排水時の動作不具合を起こすようになってしまいました。妻はいつも朝の出勤前に「スピーディー」コースで洗浄をかけてから出かけるのですが、「洗い」が終わった直後排水と同時に「すすぎ」のための注水に移ったところで水が排水されっぱなしになるというのです。やがて、この症状は「標準」コースでも頻発するようになりました。おそらくは水位を測るセンサーの汚れが原因ではないかと思って、何度か洗浄剤にクエン酸や重曹を加えて動かしてみましたが、症状は軽快しません。  同じような経験をお持ちの方が情報など載せていらっしゃらないかと思いネットを検索してみました。同様の症状を訴えていらっしゃる方は何人か見つけましたが、「これはっ!」という改善方法の情報には出くわしませんでした。お一人分解修理されたとの情報を載せていらっしゃった方がいらしたので、その方に分解の方法とセンサーの在り処をメールで教えていただきました(深謝)。  当機を分解して水位センサー部分の修繕を試み、上々の結果を得ましたので、皆様にも公開します。ご活用ください。  ただし、分解にあたってはくれぐれも自己責任で、また、他の不具合を招いたり部品を壊してしまわないよう、慎重に行ってください。自信の無い方はメーカーに修理依頼されることをお勧めします。自分で修理しようとして壊してしまったら、メーカーから修理を拒否されることもあるかもしれませんし、自己修理が原因で他の事故を招く危険が無いわけではありません。腕に覚えと、細心の注意と準備、手先の器用さ等、条件が整わない方はお止めください。  分解に先立って、水がこぼれてきたときのために、ペーパータオルや雑巾を準備してください。また十分な大きさのドライバー類(プラス1本と栓を外したりするマイナス1本、それと極小マイナスの精密ドライバー1本)を準備してください。ネジ類をなくさないよう、またネジは3種類ほどありますから、どこのネジか分かるよう分類箱等用意して分解してください。時々デジカメで記録写真を撮りながら作業すると、分からなくなってもさかのぼれます。パートナーに写真撮影を頼むといいかもしれません。 2  水位センサーへたどり着くにはまず、給排水からの本体の取り外しです。給水の止水を止め、給水ホースを外し(全自動洗濯機の給水ホースと同じ構造です)、背部下の黒いゴム製の水抜き栓を破らないように慎重に外して、水抜きをします。排水ホースも取り外します。パネル類を外すには横倒しにして本体底部を露出させなくてはなりません。水がこぼれても大丈夫な場所で、ダンボールを敷くなど、十分養生してから本体をひっくり返すようお勧めします。 3  前面下のパネルを、底のネジを外して取り外します。次いで底部のパネルを底と背部のネジを外して取り外します。背面サイドの細長いパネルも、水位センサーへのアクセスをよくするためにネジを取って外します。 4 5  水位センサーの在り処はNP-CM1自体の下部、正面ら見て右側後部角にあります。白い色をした子供の握りこぶし大程度のプラスチック製の部品です。Nationalの内部資料によると「水位スイッチ」と呼ばれています(以下本体と呼ぶことにします)。本体は内部にコマ状のフロートが封入されていて、フロートからてこの原理で押される黒い電気スイッチ部品と水位の異常上昇を検知する思われる電極2本(1対)がつながれています。電極の配線はフックで本体に固定されていますから慎重に外してください。この際、電極自体はまだ引き抜いてはいけません。引きちぎれて復旧不能になります。これを壊すと重大な水漏れ事故につながります。 7 6 16  本体各所には空気抜き用の切り欠きが開いています。給水路とは白くてやや固めの軟樹脂製配管ホースで接続されています。ネジでの固定はされていないようですので、配管ホースを慎重に外すと、ホースごと本体も取れます。引っ張ると配線類が引きちぎれるので引っ張りすぎないでください。黒いスイッチ部品とフロートの間にはてこの働きをする鳥のような形をした小さな部品が付いています。まず、赤青の配線で繋がれた黒いスイッチ部品を外します。単純にプラスチックのストッパーで付いているだけですから、ストッパーの返しを慎重にずらして外します。 8 9  次に鳥の形をしたてこの部品を外します。返しの付いたストッパーで本体に固定されていますから、最慎重で外してください。本体フロートコマ部ともU字型の切り欠きで繋がれています。絶対に壊さないように、また、無くさないように、よく観察しながら取り外し、取り外し後は細心の注意で保管してください。これを無くしたり壊したりすると復旧不能になります。 10 11  電極は電極自体に返しが付いていて引き抜けないようになっていますので、本体空気抜きの切り欠きから精密ドライバーを差し入れて、慎重にこの返しを引っ込ませます、返しは1本に2箇所ずつ付いています。配線をゆっくりまわして、ふたつとも慎重に押し込めます。返しを折ってしまわないように慎重に押し込めてください。うまく取り外せたら、返しはまた慎重に元に戻します。そうすれば再組み立てのときに差し込んで良好に抜けなくなります。 12 13  分解してみると配管ホースやフロートを封入した内部に黒く水あかがフィルム状にこびり付いていました。いわゆる微生物膜です。洗濯機の洗濯槽の裏側に付くものと同じです。この水位センサーは水の通り道としては袋小路になっているため、洗浄剤が届きにくく、また、ブラシか何かを差し込んで洗浄するなどの方法も無いため、構造的な問題があるように推察されました。 14 15  私はこれを取り除くのに塩素系台所用漂白剤(いわゆる「ハイター」など)を使いました。適当な大きさのプラスチック容器を用意してその中に温湯で20倍希釈程度、濃い目の溶液を作って、本体を浸漬します。浸漬時間は30分程度かかりました。きれいになったら温湯で勢いよくすすいで残渣を取り除きます。 17 18 19  ホース部分は劣化による継ぎ目からの水漏れも心配ですので、塩素漂白剤浸漬せず、痛めないよう古歯ブラシでやさしく洗う程度に留めました。  水あかや汚れがほぼ取れてきれいになったら、分解したのと逆の手順で組み立てていきます。鳥の形をしたてこの部品や電極を壊さないよう慎重に組み立てていってください。鳥の形をしたてこの部品は本体に封入されたコマ様のフロートの頭部とU字切り欠き部分で接続するのを忘れないように、また、その際は壊さないように慎重に行ってください。配管ホースも漏水事故の危険がありますから確実に差し込んでください。組みあがって、パネル類もネジ止めして、給排水を設置して、試運転してください。正常に動いても、何回かは様子を見てください。 20 ご意見、ご質問など、コメントをください。よろしくおねがいします。